糖尿病診療開始のお知らせ

リンパ浮腫

乳がん術側の肩と背中が硬くて重い

 乳がん術後のリンパ浮腫では、弾性スリーブや弾性グローブなどが使われます。ですがリンパ浮腫では手や腕だけでなく脇から肩、背中までむくんでもおかしくありません。私は診察の時、肩、背中まで含んだ、腕と言う風船を考えて下さい、と説明しています。風船の口は肩の辺りになりますが、流れは悪いので狭いと考えて下さい。そこで手や腕だけを弾性スリーブやグローブで圧迫すると、むくみは上方の肩の方に追いやられて、下手するとかえって肩周辺にむくみが溜まってしまいます。弾性着衣で圧迫できるのはあくまで手や腕ですから、肩周辺はかえって悪くなることがあるのです。

 ではこの部分のむくみはどうすれば良いかと言うと、弾性着衣の圧迫はできない部位ですから、この部分はリンパドレナージが必要な場所になります。そうは言ってもちょうど自分では手の届かない場所になりますので、そのような目的でリンパドレナージに通っておられる方は多いです。初診の際に肩や背中の硬さや重さを感じてご来院された方は、長い間自分で手が届かなかった部位のリンパドレナージで、改めて軽くなった、軟らかくなった、と実感してお帰りになる方は多いです。

 脚の方でも同じことが言えます。弾性ストッキングで強く圧迫すると、そのためにかえって鼠径・下腹やお尻周辺が膨らんでくることがあります。良かれと思って強く圧迫し過ぎないように注意する必要もありますが、腕と同様に根気よくリンパドレナージを行うことが助けとなります。(廣田彰男)

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