リンパ浮腫は一次性(リンパ管、リンパ節ともに発育が悪いなどの理由で起こる生まれつきのもの)、二次性(乳癌、子宮癌、前立腺癌などの手術後にリンパ節が切除または破壊されたために起こるもの)など比較的多くみられる病気です。
そして本症の9割以上が二次性の方です。多くの場合、色の変化や傷みはなく脚または腕が太くなりますが、放っておいても別に命にかかわることもないため医者自身も軽く見がちです。そのため相談に行っても詳しい説明が聞けず、ついにはまるで非常に珍しい病気にかかってしまったと思いこんでしまう場合も多いようです。しかしリンパ浮腫は必ずしも珍しい病気ではなく、また日頃から注意さえしていれば決して恐ろしい病気ではありません。
リンパ浮腫の治療のためには、なぜ脚または腕が太くなるかを理解することが大切です。正しく理解して注意しさえすれば決してこれ以上太くならず、それどころか徐々に細くすることも十分に期待できます。