右脚一次性リンパ浮腫の患者さん。25年ほど前の初診時は下肢周径が 鼠経49, 大腿40,下腿34,足首22㎝、右下腿にわずかに発赤(軽度蜂窩織炎)を認めました。蜂窩織炎の治療も含めて、主に弾性ストッキングにて加療。ご遠方の方なのでご来院は半年に1度でしたが、きちんとご対応いただけて3年後には炎症も消失し、周径はほぼ左脚周径と差がなく、下腿 31.5,足首19.5㎝まで改善し経過しておりました。
経過はほぼ安定しておりましたが、10年ほどして体調を崩したことに伴って、下腿に高度な蜂窩織炎再発、周径は 下腿39,足首22cm, 足背23㎝と著明に悪化しました。その後、徐々に改善し、3年後には、下腿32, 足首21.5, 足背21.5㎝まで回復いたしましたが、もう一息足先の発赤も取れず、足の甲が丸く膨らんでおりましたので、リンパドレナージ施行していただくことにし、ご遠方ですのでセルフリンパドレナージを覚えていただきました。まじめに毎日なさったようで、施行後の感触も良かったようです。半年後ご来院時、足の甲の丸みも減り、スッキリした感じがするとおっしゃいましたが、測定すると、 鼠経40,大腿38,下腿31.5, 足首20,足背20㎝と、明らかに細くなっており、足の甲の膨らみや発赤も減少しておりました。
リンパドレナージは急激な改善を期待できるものではありませんし、ましてセルフリンパドレナージはどうしても効果が十分に期待できないことが多いのですが、この方のように、まじめにきちんとなさると十分効果が期待できるとともに、炎症のある部分を避けて行うことで、かえって蜂窩織炎も改善させることができるものと思われます。
夏は花が咲き誇るわけでもなく、暑いこともあってつい外には出ないことが多いです。深大寺植物公園に行きましたが、外ではなく温室の睡蓮です。(廣田彰男)
