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リンパ浮腫

リンパの検査はどれくらいの頻度ですれば良い?

 昨年11月にリンパ浮腫の検査法について、臨床的には一般的に周径を測りますが、それはむくみの量であって、リンパ管機能を見ているものではないことを書きました。

 一方でリンパ管自体を見る努力もなされていますが、リンパ管はじっとしてると細くてほとんど動いていない状態ですが、ちょっと刺激するとすぐに活発に動き始めて太くなったり、違う経路に入ったりしますので、評価は大変難しい面があります。

 たとえばRIリンパ管造影(放射線、アイソトープを使ってリンパ管像を見る)ではリンパ管やリンパ節およびむくみの状態が画像として見られます。ですが、血管造影と異なる点は、たとえば、別な日に検査すると別な経路の像が得られたりします。むくみの溜まりを示すRIも、朝起きてから一日立っているとむくみは下に落ちますから、朝に上(大腿部)あったものが、夕方には下(下腿部)に移動したりする事も考えられます。

 すなわちRIリンパ管造影はあくまでその時の状態を示しているだけで、絶対的なリンパ管自体を評価しているものではありません。したがって、何度も検査をして、リンパ管が前より太いとか細いとか、経路が変わったとか、RIの溜まりの部位が変わった、とか見てもあまり参考にならないかと思われます。そのような検査をしなくても、特に二次性リンパ浮腫の場合などは、その経過や状況からほぼリンパ管やむくみの状態は推測可能な部分が多く、その意味で丁寧な診察が大切です。少なくとも、このような検査は経過を見るために何度も受けるものではありません。

 一方で、リンパ管の状態を知っておきたい場合とか、リンパ管静脈吻合を受ける場合には、ICG検査やリンパ管エコー、MRIなどが必要とされますので、その際は主治医の先生のご指示に従ってください。(夜明けの新宿高層ビル群 廣田彰男)

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