腕については乳房切除後疼痛症候群として10月9日に書きました。乳がん手術が神経へ影響して痛みや運動障害を生じるものです。脚については手術による影響で神経障害が起こることはほとんどありません。腕では術創と神経が近いけれど、脚では原疾患である婦人科がん術創と神経は比較的遠いためです。
ですがそれとは別に、やはり”脚がむくんで痛い”と訴える患者さんは多いです。これはむくみは目に見えるので痛みの原因と思ってしまうためだろうかと思います。たとえば脚がむくんで脚(膝下、下腿)が痛い、足首が痛い、太ももが触るとピリピリする、など様々です。そのような場合もっとも多いのは坐骨神経痛です。これは意外と原因である腰は痛くない事も多いので本人は疑わないようです。ですがもう少しお聞きしていくと、そう言えば・・・と腰が悪い事を思い出し始めます。大きな特徴としては、体位によって痛みが出たり消えたりすることです。むくみとの関連を考えると、片方の脚が重いためバランスが崩れ、腰に多くの負担をかけている可能性はあります。その際、さらに体重増加によってその影響は増します。
基本的にリンパ浮腫の脚は痛みはありません。しいて言うと重い、だるい、皮膚が張った緊満感、蜂窩織炎のある際は緊満感はさらに強いかもしれません。(廣田彰男)
