リンパ浮腫

診療現場からの雑感4周径測定

 リンパ浮腫の治療効果判定には通常腕や脚の周径を測ります。ですが実際には測り方や人が違うだけで簡単に誤差が出ますので、周径の数値だけでは良くなったかどうか判断できないことも多いです。そのため例えば手などの場合は私は多くの場合写真を撮り、再診時には一緒に見て頂きながら以前と比較します。その意味でご自身でも随時写真を記録しておくと参考になるかと思います。

 余談ですが、写真はカメラメーカーなどによって微妙に感じが違います。一度カメラが壊れて同じメーカーのものを入手できなかったので他社製にしたところ、患者さんの皮膚が異様に健康そうに見えてしまい、慌てて以前と似た写真がでるものを探しました。ご自分で撮影される場合も、カメラや撮影条件などをできるだけ同じにするように注意した方が良いでしょう。

なお、写真の保管ですが、重要な機密情報になりますのでとても厳重にしています。普通のフォルダには入っておらず、写真自体暗号化されていて写真であることすら分かりません。さらにそこに到達するまでほぼ20桁以上のパスワードを3度、どこにもメモしていないので私の頭の中だけです。なので、私が見なくなったら自然消滅します。(廣田彰男)

 

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